yuuki_yoshino’s diary

ようこそ。自作の詩・随筆・小説・楽曲を置いておきます。

寂しい

いつも1人だが寂しくはない死ぬほど寂しい自分に自信がないいつも醜く思えてしょうがないみっともないような気がして取り繕おうと必死になるでも一方で俺はそういうことが俺を醜くしていると思う ありのままなんて無理だ四方八方の外力に引き裂かれそうにな…

もう 終わりなのか? 途切れ途切れの声が 虚空に吸い込まれる 嵐・・・ もう 終わりなのか? 何もかも滅茶苦茶だ 収拾がつかない 築いた平和が 塵と消えた今 歴史は又繰り返す もう一度君を愛したい そこの老人は静かに微笑んだ 「若さは盲目なり」と 嵐・・…

新しき人よ

新しき人よ 日常生活はくだらないか? 人間関係は苦労ばかりか? 周りの人間は、貴方に、貴方の作品に、 無数の「否」を突き付けてくるか? そうだろう、そうだろうなあ だがなあ 俺の兄貴は自殺した ゴッホも自殺した カート・コバーンも自殺した ソクラテ…

黄昏で十分

好き勝手に生きて父さん母さん どう思うだろうか 金はないし 心に余裕はないかといって仕事のやる気もない 見ようとすればするほど未来がぼやけていく 食べ終えたパスタの皿に小蝿がたかってる あと1時間の暇で後ろめたさにケリをつけるのか 自分には取り柄…

俺だけのもの

俺の人生は俺のものだ俺だけのものだ誰に渡すものか誰の言いなりになるものか俺は俺の志を貫いてみせるぞ見てろよ 「人は 1人では生きてゆけない」 嘘っぱちだよく言うよいつも人は 1人なんだ俺だって生まれてこのかた独りで生きてきた誰も俺を助けてくれな…

冷めて

愛の方法と想いを取りちがえてないうちはよかった 気づいちゃったんだ愛してるんじゃなくて愛してる俺を演じてたかったんだ それほど激しい想いじゃなかったってこと今思えばすごくよく判るよ想いが激しかったんじゃない激しい想いを持ちたかったのさ 記念日…

社会的事実と真実と

肉体の疲労とともに理性の働きが弱まる気がするということを以前にも書いた。体を動かしたり、頭で指令を出すことが難しくなるにつれ、大抵の場合は得体の知れない不安をまねき入れることになる。理性の働きが弱まるのなら、何か幻想的な夢や想像が広がりそ…

お前は一体誰なんだ

馬鹿な奴だ 自ら死を選ぶなんていや、選んだのではない 追い詰められたのさ 何もかもが滅茶苦茶だ 俺は何を感じているのか殆ど言葉は役に立たない嘘だと非難される筋合いはない 気が付くことも出来ない奴等が 世間は毒だ 役立たずの阿呆だ数だけが奴等の取り…

独り言

甘えるだけ甘えてあとはさようなら僕にとって君は使い捨てのおもちゃさ 優しくしてやるよ俺の愛情を分けてやるその空っぽに慣れた心に俺のそれは重すぎるかな どこへ行っても孤独がつきまとうたくさんの人に囲まれてたって同じさ誰も俺の心に手を伸ばそうと…

街の灯

今日はクリスマスイヴ 輝いて 街は今にもあふれだしそう 光が貴方を照らし出すよ 窓の外からただ 見つめてみるけれど 心が満たされないのなら 彩られないなら もう何も欲しくないよ 上手に愛せない俺なら 愛されない俺なら 誰も要らないよ 今日はクリスマス…

愛とは

精神的な危機を迎えている人々の、心強い味方になりたい。身内でない誰かから、必要とされたい。 どうせ金が必要なら、誰かの救いになるような仕事を。 家庭教師も芸術家も、教育者としては同じことなのだ。自らが他人に与える影響について責任を感じずには…

商売としての教育

塾の仕事はいよいよ圧力が強まってきた。 塾というのは何とも恐ろしい空間である。 支配の力関係の最後に糸を引いているのは、ワカランチンの親と学問へ向かおうとしない子供である。大抵の塾や家庭教師は子供が真の学問へ向かっていくことを奨励しはしない。…

桃源郷の白昼夢

子供の頃は、私はよく夢を見た。夢というのは、寝ているときに見るものに限らない。幼稚園や小学校といった権力闘争の場では厳しい現実の前に小手先のやり繰りを強いられた。 だが私は中学3年生の頃に自らの認識に従って行動することを始めた。何をするべき…

都市公園の水面

鳥飛び立つ 片や小舟ゆく 鏡の水面 姿を消す波紋 音も立てず 女は行く 怒りは無く 気障な男 タイをきつく締め 憧れへと贈る夜の手紙 触らないで 今はロマンだけで 二人おちる 眠る街の果てで 吐息だけが 髪をすべり ただそれだけ ただ抱き合う ぬるい風に酔…

光明

光明、光明を求めているのだ 自らの生活に 金ではない生き方を探して それが阿呆らしいというなら それはまた後に考えよう 少年らしい幻想 それは社会的な条件を全く知らないということ 多かれ少なかれ我々は未知のままだ 覚えているか?私がこの道へ入った…

真っ当な作品にメタを放り込む思考実験

メタ的な描写を作品に持ち込むことが、作品にとって良いのか悪いのかという問題が有る。 例えば、絵画を1枚仕上げようというとき。途中まではとても美人な女性を写実的に仕上げていたとしよう。だが、作者はある日、その作品の前に座って描きはじめようとす…

レイバーブルース

バカいうんじゃねえよお つかれてんだよお まあいいか よくねえか 最近は明日も見えない 一寸先も見えない 目眩がするよお つかれたよお コーヒーよ俺を癒せ 睡眠よ俺から逃げるな スマホよつべを見せるな 俺よ生活を管理せよ 日常に吹き出した 欲望のひとか…

秋風

有給取って 帰り道や 昼食奏でたいや 立ち竦み 目を閉じれば 近々閉店だな 悲しくもない 脱走だ 裸足で走るぞ 代走だ 着の身着のままで 愛そうかい 仏になるまで はい、そうかい 言うだけ言えば 昇進間近 誰も彼も 旨みに飛びつけと言う 嫌なこった パンナコ…

めそめそした模倣

何でも書いて良いと私は自分に言って聞かせるのだがこれがどうしてか難しい いつの間にやら、自分が作るべき作品の期待値は無意識の内に吊り上がっている。そして私が無力感とか、制作活動へ向かうことへの恐れとかを抱くとき、多分そういったことが起こって…

自由広場の乱暴者

疲れ果て 本能そのものとなるとき筆が乱れる 俺を軽蔑する眼の中で筆が乱れる 新幹線に乗って俺が祝福される場所へと向かおう皆、のほほんと笑っていれば良かったあの頃に帰ろう誰も俺を罵らない あの場所へ 木々には美しい果実が実り草の広場は人が踏み馴ら…

芸術とエンタメ

流行とか常識は同じものを指している。ただ、相対的に持続する時間が常識の方が長いだけである。人が愚かであるか賢明かを判断する1つの指標は、その人の持つ認識が、どれほどの長い期間で通用するかということであろうと思う。作品の良悪もまたそうだ。作者…

映画「No Country for Old Men」を観て 5/5

モスが従った欲求は本能的なものであり、ごく自然なものである。ただベルと異なっているのは、退屈しのぎに怪しいことに手を出さないとか、今自分が持っている生活や資産に満足するとかいった賢明さを彼が欠いていたということである。 ほとんどの現代人とは…

地下鉄の階段を下りて

混乱の中 様々な妄想が浮かんでは消えた 目前にしている状況を整理することができず 夢と現実の境が失われている 目黒の天気は曇り 今にも降り出しそうだ 傘を置いてきた 一度 辞めたらどうだろう 人生を? そんな無茶な 初夏らしくもなく 寒々としてる 火照…

映画「No Country for Old Men」を観て 4/5

ベルは年老いた保安官だが、この世界に「理解できる」秩序を取り戻そうと闘う。しかし、冒頭の彼の語りで言明されている通り、若いころのような燃える情熱はもう失われつつある。彼は事件への介入に消極的だ。理解できない犯人の行動原理に対して成す術が無…

映画「No Country for Old Men」を観て 3/5

カーソン・ウェルズ。彼はどこか調子外れではあるものの、社会欲に突き動かされて行動している。つまり、自らの有能さであるとか、立ち居振舞いの優雅さで人々から高く評価されたいと望んでいるのだ。彼がシガーを雇ったボスと契約を交わした後に言った、ビ…

映画「No Country for Old Men」を観て 2/5

ベルがシガーとの肉薄に至る直前、カフェで別のベテランの警官と話す場面は印象的だった。二人は、近年の理解できない犯罪の原因について「若者が敬語を使わなくなった結果がこれだ」と共感する。つまり、伝統的な価値観を敬わなくなったことが原因だという…

映画「No Country for Old Men」を観て 1/5

アントン・シガーは絶対的な悪である。カーソン・ウェルズが言ったように、人間社会に普遍的な論理から逸脱している。シガーの行為の動機は自らの経済的合理性ではなく、また社会の中で高く扱われることでもない。シガーにとっては、自らの精神的な態度を行…

カフェ・ジョバンニ

パスタをひとりでくるくる巻いてても 寂しくないからこの街は いい あいつはどうしたの と 噂話も聴こえない 夕涼み 銀の扇が光る 疲れ果てたなら 逃げたいなら おいで カフェ・ジョバンニ ひと時の錆びつく言葉と 捉えどころのない 私 このコーヒーいい香り…

ゼロ

また始まった いつもの文句が 絵空事でしょう 焼けつく支配の世相だ そうだ 朝 東の空の 雲を染める朝日は 手元の机と椅子と 汚れた部屋に注ぐ また始まった 決まりの一日 リアルなんでしょう 後悔するほど 老いたの 夕べ 誘う声から 時 既に遅しと 怖さが辺…

ひそかな毒グモ

息を潜めて30年 あれからどうして15年 こないだ泣いたのはや5年 記憶を無くしてもう1年 時々道草喰いましょう 気力が尽きたら帰りましょ 適当こいても見ちゃいねえ 誰彼構わずハグしてえ 僕が笑ったら 僕が笑ったら 君も笑って頂戴 息を潜めて30年 あれから…