yuuki_yoshino’s diary

ようこそ。自作の詩・随筆・小説・楽曲を置いておきます。

創作小説

自由広場の乱暴者

疲れ果て 本能そのものとなるとき筆が乱れる 俺を軽蔑する眼の中で筆が乱れる 新幹線に乗って俺が祝福される場所へと向かおう皆、のほほんと笑っていれば良かったあの頃に帰ろう誰も俺を罵らない あの場所へ 木々には美しい果実が実り草の広場は人が踏み馴ら…

ベランダからの眺め

汗ばむ。ジリジリした暑さに耐えかね、ドカドカと窓の方へ。出窓を開けると、涼しい風が部屋に入ってきた。ソファに横になり、テレビの音を聴きながら眠りにおちた。 目を覚ますと、部屋は月明かりに満ちていた。テレビは相変わらず滑稽な音を立てて紗矢を苛…

ファシズムと反抗者

この国家は、自国の民族の生存と繁栄を目的として、戦争へ向かうのだというようなことを、この国家の元首が雄弁に語り終えた。 聴衆は国民である。万雷の拍手喝采で応える。一方で、私はただニーチェだな、と思っただけで、特別の感動もなかった。ただこの熱…