yuuki_yoshino’s diary

ようこそ。自作の詩・随筆・小説・楽曲を置いておきます。

冷めて

愛の方法と想いを
取りちがえてないうちはよかった

 

気づいちゃったんだ
愛してるんじゃなくて
愛してる俺を演じてたかったんだ

 

それほど激しい想いじゃなかったってこと
今思えばすごくよく判るよ
想いが激しかったんじゃない
激しい想いを持ちたかったのさ

 

記念日を忘れても怒ったりしないで
大切なのは想いそのもの
僕らが固執してたのはたぶん
”愛し合う恋人”の風景画

 

上手くいかない現実に
画もよごれ切ってきて
まっさらなところまで戻したくなった
失敗したことなんて全部
不十分な愛のせいにして

 

「最低な野郎」って言われんのはそんなに
嫌な気分でもない
愛は他の誰のもんでもない
守るためなら 迷わず
愛人だって捨てるぜ

 

いつまで大切に持ってんだろ
汚れた理想郷の風景画
理想と現実のギャップに
僕らの愛は
スベりっぱなしだっていうのに