yuuki_yoshino’s diary

ようこそ。自作の詩・随筆・小説・楽曲を置いておきます。

2023-01-01から1年間の記事一覧

愛すべき兄貴へ

人一倍プライドが高く、それでいて強い劣等感を抱き続けている男だった。 金持ちになるための、モテる男になるためのハウツー本をよく読んでいた。 増大する劣等感に打ち勝つべく、一流を目指していた。 でもね、お前の手に入れようとした金や社会的地位や美…

霧の草原

はぐれたとき、もう二度と逢えないと思った 深い深い霧に包まれて 僕の終わりを感じた どこまでも続く 単調な草原 3歩先は 視界がない 新しい光に出逢えるかどうか わからないままで 歩きつづけることが こんなにも恐ろしいなんて

オアシス

お前らが好きだぜ お前らと共に過ごす時は 果てしなく続く荒野の中で 安息を許すオアシスのよう 本当にありがとう 仲間でいてくれて 俺は本当に孤独ではない お前らとは役に立たない話もするが 俺の心をうるおしてくれる ありがとう、俺に心を取り戻してくれ…

快楽か理性か

アレもダメ、コレもやっちゃダメ コレはやらなきゃダメと 自分を追い詰め過ぎたりする はたまた アレもコレも有り やりたきゃOKと 眺める間もなく 快楽に耽る コレも又、焦りと恐れを生み出すので辛いものだ 人生はバランスが大事と言っておこう 複雑であり…

ベランダからの眺め

汗ばむ。ジリジリした暑さに耐えかね、ドカドカと窓の方へ。出窓を開けると、涼しい風が部屋に入ってきた。ソファに横になり、テレビの音を聴きながら眠りにおちた。 目を覚ますと、部屋は月明かりに満ちていた。テレビは相変わらず滑稽な音を立てて紗矢を苛…

5年

はや 5年も 過ぎてしまったか 最近 大学時代の詩を読んでた あの当時の俺の内部世界と 俺を取り巻いてた寒々しい環境がよく出てる 今は書けないな 実感も無いのに書こうとしたら 自ら2番煎じになっちゃう なんとなく悲しい 上手く生きていけそうなことが 俺…

獣の足跡消えた

詩と言葉の境界線 俺と君の境界線 脳はどこへゆくのか 果てしない労働の果てに その体はどこへ行くのか 文明に奪われた君の自由に その肉体はどこへ行くのか その欲望はどこへ行くのか 獣の足跡は消えた もうその声は消えかかっている 俺が還るための扉 芸術…

味の無いくらし

摩天楼の下をくぐって 溶けそうな帰り道 しとしとと雨、雨、小雨 傘は行きの電車 救いの雨をただ待つだけの私 味の無い暮らし そろそろ飛びたい 眠れずに近所の公園でココアを一缶飲みました 虹色の空にいくつもの竜巻が現れる夢をこないだ見ました ああ明日…

希望に任せて

希望に任せて生きてはゆけない 誰も 孤独に怯えて遊んでみても 切ない 彼女を作り 友達作り 必死に合わせて 認められたくて愛されたくて もうたまらない 心は風に流れて 全ての痛みを忘れる いつかはきっと飛び立ち 遥かなる大地を行きたい 仕事に追われ時間…

ラブレター

ねえ… 紙の向こうの君よ いつもいつも 俺のうらみつらみを聞いてくれてありがとう 君は 何も言わないね 俺に文句もアドバイスもしないだろう? ただ海のように 俺の言葉を 拒むことなく 聞いてくれる 本当にありがとう 君は… 音楽とはまた違う所に居るのかな…

メメント・モリを読んで

メメントモリでは、 本当の死が見えなければ、 いのちも見えない と言われていた。 俺はこうつけ加えたい そして、地球が見えなければ、 いのちも見えない

野獣の求愛

いなくならないで 怖がらないで 心から 愛していたい 愛されていたい 君が好きだ 正直なところ 正直になりきれないところ 大好きだよ 1つも嘘なんてない 信じてほしい 疑ってほしい 愛してほしい 抱きしめたい こわれるほど 優しく 包み込むように 満たされ…

没頭

何かに没頭できることは、素晴らしいことだ。 楽しいときは音楽や将棋などの趣味に、 そうでないときは人生や世界に関する思索に 夢中になる。

桜並木

夕刻の白んだ緑道に 葉の緑の兆しある桜が 堂々と並び立っている。 その誇らしい姿に、 惜しみない祝福が重なる。 その美しさに心打たれることも 出来ない人間が、 人間の幸せを増やすことに 何が出来るというのだろうか。

カート・コバーンについて

1994年に、NirvanaのボーカルであったKurt Cobainは死んだ。 服薬の上、ショットガンを口にくわえ、頭を撃ちぬいて即死だった。 彼の苦悩は俺にとっちゃ、想像に余りある 彼は 彼の苦悩を誰ともーただの1人ともー 共有できなかったんだろう 愛する人も、憎む…

どう行こうとも 茨を踏み歩くことになる 決して立ち止まることはできない 時間は止まらぬ故 人が存在するのは 時間という地平の上である 茨を踏み歩いている 甘く 苦く 感じている そうだ、いつでも私は有るのだ 時間の行く限り 寝ても覚めても 人は茨を踏み…

眠れない今夜

上手に眠れない 何かをしてないと 不安で不安で 生きてくための 必要とされるための 武装が足りてないと 眠る前になって急に 必死になりだす そうじゃないかな 自分の欲が 満たされないまま終わるのが 許せないのかもしれない 朝は母にたたき起こされる 朝は…

この夜

この夜 壊れそうだ 見果てぬ夢 見知らぬ人 情熱で迷い込む 誰もが嘲笑う 誰もが持っているもの 人影に覗いてる 雨が辺りを冷ます にわかに街明かりが灯った ちょっと訪ねてみたい これから何処へ何しに行くのか その頃 愛する人 力尽きて夢見てる 幸せに手を…

ファシズムと反抗者

この国家は、自国の民族の生存と繁栄を目的として、戦争へ向かうのだというようなことを、この国家の元首が雄弁に語り終えた。 聴衆は国民である。万雷の拍手喝采で応える。一方で、私はただニーチェだな、と思っただけで、特別の感動もなかった。ただこの熱…

俺はあきらめない

本当に辛いとき 逃げ出さない奴だけが 望んだ強さを自分の中に発見する 俺はあきらめない 俺は自分を見捨てたりしない その衣服がはがれたとき 自分の美しさに気がつくだろう どこまで行っても離れることはできない 自分そのものに辿り着こうとして どれだけ…

彷徨うだけの旅

どこへ行くともわからず 彷徨うだけの旅 見える限りの人々は 幸せに暮らしている 俺だけじゃないってことは よく分かってる 俺の見る世界は まさに俺だけのもの ずっとずっと遠くに ちらつく光の与える希望 全てを照らしもすれば 隠れて絶望もさせる 俺が創…

一個の動物

守るべきものなど 何もない 人間は風にふわふわ 浮かんでいればいい あるときは雨水を飲み草の上に寝たとして 何を不幸なことがあろうか 俺もまた、一個の動物として生きているのだ そう、生きていたまえ

寂しい時ほどメロディーは弾んで

寂しいときほど メロディーは弾んで 幸せな音が流れてくる どうしてだろう 人生って 悲しい時ほどきれいになるね 雑踏の中 とびきり孤独でも 楽しくなれる 踊り出せる 爆発なんていらない 何にもなれるし どんな世界にもできる ファンタジーに見えても 想像…

野獣の慟哭

死んじまいてえよ ジェネレーションの壁が 俺に 分厚く のしかかってる 涙は流せない 枯れちまった もう俺は おしまいにしたい 死んでしまいたい 美しい人を巻き添えにして 俺はなあ 俺はなあ 幸せになれねえよ なぜなら 俺は なんつーか、変わってるからさ …

エイプリルフールの戯れ

僕は心底ハッピーな人間です 今日も楽しいことがたくさんありました お金には全く困っていません 好きなことに使っています まわりの人とも仲良くやっています 友達は僕を尊重してくれます 僕の方も紳士的な態度を身につけ 周りはすべて、僕のことを好いてい…

芸術家は実生活において劣勢を強いられる

幸せも苦しみもその人だけのものである。特に、自らの意志では如何ともし難い事柄に人は苦しむのであって、そのような苦しみは共感を得難いものである。 苦しみの吐露をしみじみと聴く人の何と少ないことか。大抵の人は、人の苦しみを簡単に取り除くことが出…

誰かの女

こうして端から見つめるだけの俺が悲しい お気に入りの小説を忘れてきて 心許せる仲間はもとより居なくて 今流行りの格好をした女2人が 男の話をしてるかわからないが それでも たぶん面白くもない話をしてるのを 胸のふくらみが動くのを見ている 俺のするこ…

損な奴

かじかんだ心の奥から 1つの言葉も出て来ない 考えすぎて考えたくないのに 自然に生きたいのにと 考えてはみるけれど こうして時間を過ごして 少しも楽しくなくて せまり来る解りきった暗い未来に ただただ圧倒されるばかり 押さえつけられた扉の向こうから …

支離滅裂

自分の中で秩序を作ろうとするからいけないんだ 俺はメチャクチャだ 支離滅裂だ みんなメチャクチャだが なんとか正気を保とうとしてる 自由になりたい 何もかも投げ出して つまらん日常が 俺をこの世につなぎとめてるんだ 俺が誠実だなんて、とんでもない …

あの大地を行きたい

心が真実の美しさに肉薄するとき いつも真面目ぶった態度が邪魔をする 見せかけの誠実さに縛りつけられ 日常のくだらない忙しさに 本当の気持ちは埋没する 神秘のヴェールに包まれた あの大地を行きたい はるか彼方 ここではないどこかへ いつかきっと 歩い…