どう行こうとも 茨を踏み歩くことになる
決して立ち止まることはできない
時間は止まらぬ故
人が存在するのは
時間という地平の上である
茨を踏み歩いている 甘く 苦く 感じている
そうだ、いつでも私は有るのだ
時間の行く限り 寝ても覚めても
人は茨を踏み行くのだ この定めは自らの意志に依らない
茨が与える痛み これを感じているとき
名実共に「私は生きている」と言うことが出来る
君、君も今、決して立ち止まってはいない
確かに歩いている
たゆまず人は歩いている
一瞬たりとも立ち止まってはいない
時間の行く限り
我々は必ず歩いている