かじかんだ心の奥から
1つの言葉も出て来ない
考えすぎて考えたくないのに
自然に生きたいのにと
考えてはみるけれど
こうして時間を過ごして
少しも楽しくなくて
せまり来る解りきった暗い未来に
ただただ圧倒されるばかり
押さえつけられた扉の向こうから
疲れ切った心が叫び出す頃には
もう手遅れさ
誰の手のひらも
彼のことを救えない
何一つ表現できず
何一つあらわにできず
死んでゆくのに
命はそんなに尊いのか
ちっとも大切にしないくせに
少しも尊重しないくせに
失われれば手を合わせる
そんなに命は虚しいのか
つまらないしがらみに足を取られ
頭を引きずり回され
そんなに人生は楽しいか
ちょっと後ろ向きになってみただけ
そう笑い飛ばせるなら
こんなに苦しみはしないよ
苦しくてもいいよ
悲しみの中に居てもいいよ
それそのものが君の美しさなのだから
わかってもらえなくてもいいよ
口うるさくいわれたっていいよ
君だけの誠実さなのだから