yuuki_yoshino’s diary

ようこそ。自作の詩・随筆・小説・楽曲を置いておきます。

損な奴

かじかんだ心の奥から 1つの言葉も出て来ない 考えすぎて考えたくないのに 自然に生きたいのにと 考えてはみるけれど こうして時間を過ごして 少しも楽しくなくて せまり来る解りきった暗い未来に ただただ圧倒されるばかり 押さえつけられた扉の向こうから …

あの大地を行きたい

心が真実の美しさに肉薄するとき いつも真面目ぶった態度が邪魔をする 見せかけの誠実さに縛りつけられ 日常のくだらない忙しさに 本当の気持ちは埋没する 神秘のヴェールに包まれた あの大地を行きたい はるか彼方 ここではないどこかへ いつかきっと 歩い…

マンションの海

マンションの海に浮かんで ニトリの看板が流れてゆく ああ、どうしてどうして 何処へも連れてってくれないの この電車はもうすぐ池袋に着く 闇に流れる光の1つ1つに 人々の生活が宿っている ああ もうどこへでも連れてって 明日は朝から仕事だわ

人生に飽きたら

いつか君が人生に飽きたなら 死にたいと思うのだろうか 会いたい

今を遊ばせて

どう生きるべきなのか 明日何をすればいいのか 考える間もなく 僕は眠りにおちる 何もかも捨てたら 自由になれるのか でも僕は今をがむしゃらに働いて どんどん夢から離れてゆく どうしてもやるせないから 寂しくてみじめな夜だから どうかしばらくは 今を遊…

幻想を残して

もう誰もいない この星には 俺の幻想を残して 全ては宇宙の彼方へ 記憶とこの想いだけが 俺の持てる全てのもの 動いていても 死んでいるも同然 奴らは刺激に過ぎない 満足も欲望も 果てしなく俺を孤独にする いつまでも浸食されはしないよ 俺は飛び立ってゆ…

メトロにて

瞳はいつも心を見ている 闇の深さに打ちのめされるけど 怖がることはない いつでも一緒だから メトロの蛍光灯が それぞれの孤独を映す こんな退屈な毎日で 大昔のこと思い出した 空のように優雅に 海のように強く 心とこの世界が それほど離れてなかった頃